本人の責任でない要因によって本人や家族に生じる困難や生きにくさを減らすお手伝いをしたい、という問題意識から自閉症支援に長年かかわってきました。大学では発達心理学を学び、その後乳幼児健診での発達相談、療育センターの外来相談、通園施設、成人の方の通所施設などでアセスメントや支援にたずさわってきました。またアメリカのノースカロライナ大学のTEACCHセンターに留学し、自閉症を中心にした発達障害のアセスメントや支援についても学んできました。現在は、大学で発達障害のアセスメントや支援について教えるとともに、国立精神神経医療研究センターで自閉症へのABAやCBTの効果検証の研究にも携わっています。一人一人のお子さんがその長所と強みを生かして、少しでも意味のある生き方ができるようなお手伝いをすること、とりわけ支援にかかわれる専門家の支援と養成に力を入れていきたいと思います。
経歴
淑徳大学大学院総合福祉学部兼務教員
臨床発達心理士。東京大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科教育心理学専門課程博士後期課程修了。横浜市総合リハビリテーションセンター臨床心理士、戸塚地域療育センター通園園長、横浜市中山みどり園副園長を歴任。アメリカノースカロライナ大学医学部TEACCH部ウィルミントンTEACCHセンター留学、帝京平成大学現代ライフ学部児童学科教授、国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所児童・思春期精神保健研究部客員研究員、東京経営短期大学子ども教育学科教授を経て、2013年より現職。
発達障害の中でも、自閉スペクトラム症を主に研究しています。心理学的介入の新しいアプローチの開発を行っていますが、心理学ばかりでなく生物学的な視点からの研究にも取り組んでいます。また、研究を臨床につなぐことも私の重要な役割だと考え、実際の発達障害の療育や就労の現場に研究知見を活かすことや、健診システムやフォローアップの改善もライフワークとして行っています。その子らしい、その人らしい、また、なによりもご本人が満足できる人生を送っていけるように、お手伝いできればと思っています。
経歴
帝京大学文学部心理学科 教授 / 東京大学大学院教育学研究科客員教授・福島大学子どものメンタルヘルス支援事業推進室客員教授・浜松医科大学子どものこころの発達研究センター客員教授・昭和大学発達障害医療研究所客員教授
東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。医学博士、学術博士、臨床心理士、臨床発達心理士。2005~2006年ノースカロライナ大学医学部TEACCH部門留学後、国立精神神経医療研究センター精神保健研究所、福島大学等を経て現職。
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